2010年5月17日月曜日

[VANUATU, CAMEROON, PAPUA NEW GUINEA]Water Drum

名前どおり、水をたたいて音を鳴らします。
ピグミーコーラスのフィールドレコーディング音源なんかを聴いてるとよく入っています。



これはバヌアツ(南太平洋上の島国)の動画。これとは別に、ご近所としてソロモン諸島の動画もありました。

よく見ていると、いろんな奏法があることがわかります。
・手のひらで水面を小さくたたく(パタパタ)
・水面を手のひらで強くたたきつける(ジャブ)
・両腕をかまえて水面に沈み込む(ザブン)
・水中から手を振り上げ、水をはねる(バシャ)
・水中の浅いところで手拍子をする(パッ)

これらが、鳴った後の跳ね返りや波の音まで含めて交じり合うことで、ザブザブした音響を作り出しています。



続いて、冒頭にも挙げたピグミーコーラスの動画。これはバカ族(!)、国で言うとカメルーンあたり。ウォータードラムは後半、3:45くらいから始まります。映像がないのでどんなアクションで演奏しているのかわかりませんが、バヌアツとのリズムの違いが興味深いです。

直接手で打たない、楽器を使ったウォータードラムというものもあるようです。パプアニューギニアのイアトムル族のものがそれで、穴を掘って水をため、木柱で打つことで音を出すそうです。秘密の儀式に使うもののようで動画が見つかりませんでしたが、下記のリンクで写真だけは見られます。
http://www.metmuseum.org/toah/works-of-art/1979.206.1627
http://park11.wakwak.com/~imahaku/sub/tenji/papua/setsumei/10.html

あとはまったく別の楽器で、ボウルを伏せて水面に浮かべ、手やマレットで叩く楽器もウォータードラムと呼ばれています。



向かって手前の3つ並んでるのがウォータードラム。ボウルに入れる空気の量で音が変わるそうです。奥の壷みたいなやつは南インドのガタムですね。
こちらはアフリカのどこかの楽器、というくらいしかわかりませんでした(あんまり調べてない)。

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