ワールドミュージックに興味があって、速いのが好きならまずこれを聴くべき。ルーマニアのジプシー音楽(ロマ音楽)です。
まずは個人的に好きなバンドから。Fulgerica & The Mahala Gypsiesです。
この辺でいちばん有名なタラフ・ドゥ・ハイドゥークスっていうバンドがいまして、そのお墨付きを受けた若手バンド。という触れ込みで2002年にアルバムが出たのですがその後めっきり名前を聞かなくなってしまいました。
東欧ジプシー音楽の典型的な編成で、歌手、アコーディオン、ツィンバロン(弦を直接、棒で叩くピアノみたいなやつ)、バイオリンなどの弦楽器、クラリネット、太鼓、といった楽器が使われています。
ジプシー民族の分布が広いため、ひとくちに「ジプシー音楽」といっても、インド方面からフラメンコまでさまざまな種類の音楽があります。その中で、狭義で「ジプシーもの」といえばこのあたり、東欧のジプシー音楽を指すことが多いです。
次は大定番、タラフ・ドゥ・ハイドゥークス。
数年前に来日していて、有楽町の国際フォーラムでフリーライブをやっていました。僕は演奏のあとうろうろしているメンバーに声をかけて「よかったよ」ということを伝えようとしたのですが、言葉が通じず。かわりに腕時計を指差して「くれ!」(たぶん)といわれました。あげませんでしたが。
あとさっきまで使っていたバイオリンをその場で売り始めるメンバーもおり、金儲けに感しては皆様かなりしっかりしておられます。
こちらも先のバンドと同じような編成なのですが、今回はちょっと変わった動画を選んでみました。アコーディオン+大合唱です。このねっとりと歌い上げるような歌唱もジプシー音楽の特徴のひとつです。
ジプシー音楽に関する映像としては、このタラフも出ている「Gipsy Caravan」というドキュメンタリーが大変面白いので、気に入った方は一度見てみてください。ツタヤとかにも置いてあると思います。
ちょっと毛色が変わってビートの効いた音になりましたが、Mahala Rai Banda です。なんたってドラムスがいます。あとブラスセクションがあるのも力強い音の一因でしょう。
ブラスセクションといえば、同じルーマニアにジプシーブラス(ロマブラス)と呼ばれるバンド群がいてこれまた速いのですが、それはまた別の機会にご紹介しましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿