ジプシー音楽の回に軽く触れた、ジプシーブラス(ロマブラス/バルカンブラス)です。
ジプシー音楽の速さはそのままに、こんどはブラスバンド編成です。
一番有名なのはFanfare Ciocãrlia。読みはファンファーレ・チォカリーアとかチョカルリアとかそんな感じです。
説明は冒頭でしたとおりなので、さっそく音源をいくつか見ていきましょう。
Esmaとのセッション。Esmaっていうのは大御所女性シンガーで、日本で言うと美空ひばりみたいな感じの人です。たしかまだ存命だったと思いますが。
Serkan Çağrıと。このSerkan Çağrıって人はこの動画で初めて知ったのですが、クラリネット奏者のようです。名前と楽器から察するにトルコ系でしょうか。
いつもはバスドラム(?)がいるだけなのですが、ドラムセットが入ってちょっとビートが効いてますね。
単独の音源にもいいのがたくさんあるのですが、動画にパッとしたのがなかったので興味をもたれた方はRadio Pascaniというアルバムを聴いてみてください。
つづいて、Boban Markovic Orchestra。
セルビアのバンドです。伝統音楽のにおいがするチォカーリアに比べると、なんだかモダンですね。
この曲はブラスもいいのですが、なによりホウ!とかヤー!とか言ってる合いの手が自由奔放な感じで痺れます。
最後に映画音楽から1曲。
これはアンダーグラウンドという映画のサントラで、Goran Bregovicという作曲家の曲。
以前ジプシーパンクの回にご紹介した、エミール・クストリッツァ監督の映画です。
この映画は全編ブラスがブッフォブッフォ言っていて、ジプシーブラス好きにはたまらない映画ですので、興味をもたれた方はぜひ一度見てみてください。
それでは、次回、ジプシーディスコでお会いしましょう!
2010年9月3日金曜日
2010年9月2日木曜日
[CZECH]Female Singers Around 1970
チェコ共和国の1970年頃の女性歌手のポップスを
いくつか集めてみました。
(当時の国名はもちろん「チェコスロバキア」ですが、
ここでは便宜上ラベルを「Czech」にしています。)
全体的に当時のフランスのポップスやシャンソン、
アメリカのポップスの流行を受けて、という印象がしました。
そういったカバーも多いようです。
ただ、聴きまわってると、アレンジが凝っているものも多く、
かなり楽しめました。
・ヴァレリエ・チズマロワ「Léta letí」(1971)
タイトルは「夏ハエ」ってことで目を疑ったわけですけど、
ただの語呂合わせからのタイトル、歌詞付けでしょうか。
歌詞の意味は私にはわかりませんでした。
この曲はカバー曲で、原曲はジョルジオ・モロダー「Looky, Looky」(1969)
・ヘレナ・ブレハロワ「Š Š Š」(1967)
途中までですね。全曲はこちらです。
また、私は見ようと思いつつ未見なのですが、
映画「プラハ!」でこの曲がカバーされたようです。
・ヘレナ・ヴォンドラチコワ「Má tě rád」 (1974)
「彼はあなたのことが好き」というタイトルの曲です。
・マルタ・クビショヴァー「Nechte zvony znít」(1967)
「鐘を鳴らしておけ」という曲のようです。
・ジトカ・モラヴコワ「Stříbrná tramvaj」(1970)
「銀色の電車」というタイトルの曲のようです。
・ジトカ・モラヴコワ「V máji (Margie)」(1972)
詳細不明。当時チェコ国内でヒットしたようです。
全曲はこちらです。
・ズザーナ・ブリアノワ「Máš už jít」(19??)
「あなたが行く」というタイトルの歌。
・ヘレナ・ブレハロワ「V dálce tráva hoří」(1969)
「遠く草が燃える」という曲。
・ペトラ・チェルノスカ「Ty jsi ten pravý」(1974)
「あなたのいうとおり」というタイトルの曲。
・ヘレナ・ブレハロワ「Můj táta Jack」(1970)
「ジャック父さん」という曲。
・ミルシェ・ヴォボルニコワ「Talisman」(1973)
「私は特別きれい」と歌っているようです。
最後に、検索途中で見つけた記事で、旧チェコスロバキアの
歌手と政治のこと、歴史的テレビ番組の映像へのリンクなどがこちらにありました。
上記に挙げた歌手も出てきます。参考にしながら楽しみたいと思います。
「more register movement」(菅佐原英二氏)
2010年9月1日水曜日
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