実はFlamencoにカホンというパーカッションが導入されたのはかなり最近で、Poco De Luciaという天才ギタリストが70年代くらいに導入したものなんですね。Flamenco自体は昔からあったし(とは言っても一応18世紀末くらいということになっているが)、手拍子も足踏みも入っていたので、カホンの導入のこの遅さは驚き。で、カホン以降Flamencoはポップスに応用できるように徐々になっていったのだろうな、というのが私の適当な見解です。
ということをなぜ言ったのかというと、Ojos De Brujoの音づくりがFlamencoのフォーマットのままリズムを強くした感じだからなんですね。たぶんそこにはPaco De Luciaのカホン導入の影響は強くあっただろうと。
ちなみに、最近の話(90年から00年代?)としては、Jerry Gonzalezというコンガ/トランペット奏者がスペインで演奏しまくって、カホンの次の衝撃をFlamenco界に与えたらしいです。そんなに衝撃を与えたかはすごくあやしいんですが(笑)、少なくともキューバなどのラテン音楽とのミクスチャーは進んでいるらしく(Jerry GonzalezはAmerican Claveから1stを出しているラテンミュージシャンですね。カジェ54というラテンジャズ映画にも出ているし)、Ojos De Brujoはキューバの若手ミュージシャングループのInteractivoと仲が良いというか、メンバーが割とかぶっていたりします。
Flamencoとラテン音楽との楽器的な共通点がかなり少ない(ラテン音楽にはギター無いし)にも関わらず、こうも簡単に一緒にやってしまうあたりに、新たな大西洋文化圏の存在が浮かび上がってくるような気もしますが、キューバ史にもスペイン史にも詳しくないので、これは課題ということで。
いろいろ書きましたが、とりあえず映像を張っておきます。
ちなみにOjos De Brujo以外は結構音づくりは普通ですが、歌がFlamencoです。
こっちは音づくりが割とFlemanco。
最後にJerry Gonzalezです。
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